「あ~はいはい、起きるよ。」



布団を蹴り上げ、一瞬部屋の端の鏡で寝癖を確認し、リビングに降りる。台所には朝飯を作ってる母さんと妹がいた。



『おはよう兄貴。味噌汁運んで。』



俺を兄貴と呼ぶこいつは妹 空(そら)ちょっと女の子っぽくない名前かと思うが、俺の名前が 海(かい)だからどことなく納得する。