妹彼女

「すげぇな~、海。こんなに早く一枚目を見つけるとはな~。」


「要は考え方と分析能力だ、ついでにもう一つ情報も得た。先生たちはお互いに隠したところを知らない。つまり先生の性格さえ分析できれば自ずと場所が予想できる。」


これは俺が田島にカードを出せと言った時、周りの先生が不思議がったからだ。お互い知ってるなら、顔が硬直し、緊張するからだ。


「さ、二枚目探しに行こうか。」


山の中に入り、可能性のあるポイントを探す。後ろで空と大地が自分なりの分析結果を話していると、優が俺の隣に来た。


「さっきのすごかったね、頭いいんだね?」


優から話しかけてきたのには驚いたが、せっかく勇気を出したので優しくしよう。


「そんなことないよ。それより、この前はゴメンね?気が動転してて邪険にして…」


「ううん…、落ち込んでるところであんなこと言った私が悪いんだし…。これからも…仲良くしていい?」


「もちろん…、ありがとう。」


よかった。仲直りできて。