「ちょっと! ジョー止めないで!」

「そうだよ! 止めんなよ!!」

「マキもケーゴも良く似てるよね~ 姉弟だけあるね~」

ジョーのその言葉に

「「はぁ!! 誰が!!」」

見事にかぶるセリフ

「ハハッ 本当に良く似てる! 双子の俺らもそこまでかぶんないよ?」

とジョーは笑った

ジョーにそこまで言われ、もう何も言いたくなくなったのかマキとケーゴはそっぽをむいて黙り込んだ

そんな騒がしいやり取りの最中も、ココはひとりボーっとしたまま

ジョーはココの隣に座りなおし、ココの方を向いた

「どうした?」

ジョーはココを覗き込む

「ん?」

そんなジョーに反応するだけのココ

「撮影そんなに嫌だったか?」

「え? 撮影? なんで?」

「いや・・ お前この世界、好きじゃないだろ?」

「え? あぁ・・まぁね」

ジョーと会話はしているが、気持ちはそこには無いように感じる

「何かあったか?」

ジョーの言葉に

「何か?」

聞き返すココ