熱い照明の下に立ち、たかれるフラッシュ

「はいいいね~ そう、くるっとまわって~ そうそう! 流石だね~」

カメラマンのご機嫌な声と、流れる音楽

母からの電話をとった辺りから流されっぱなしのココの撮影は

「お疲れ様です」

という声で遮られた

「前の仕事だいぶ押したな~」

カメラマンの入ってきた人物の姿を捉えた

「ココ~ 頑張ってる?」

とニコニコしながら手を振っているのはマキ

その横でジョーがポケットに手をつっこんだままココを見ている

ココがあっけにとられていると

「ちょっと休~憩」

とケーゴがココの前まで歩いてきて、その手を引いて照明の下から連れ出した

4人はスタジオの隅のテーブルとソファに腰をおろした

「ココと仕事が出来るなんて嬉し~」

マキはニコニコしている

「・・・・・」

何の反応も無いココに

「俺もビックリ! ココがこの仕事請けるなんて思ってなかったし」

とケーゴ

「っていうかなんであんたと一緒に仕事なのよ?」

とマキはケーゴに冷たい視線を送る

「はぁ! それは俺のセリフだっつーの! その顔のどこが美少女なんだか!」

「はぁ! それはこっちのセリフ! その程度でアイドルなんて恥ずかしくないの?」

兄弟げんかを始めたふたりに・・

「はい、そこまで~ 」

とジョーの仲裁がはいった