「あっ・・ 別に・・・」

慌てるケーゴに

「それに、ココが久しぶりに笑ったんだって?」

と言うりんはケーゴに背を向けていた

「ココってしっかり姫花の娘なのよね~ 本当、良く似てる・・」

そう言うりんは隣の部屋で笑っている姫花を見ていた

「でも、ココと姫ちゃんは違う・・・」

ケーゴはつぶやいた

「・・・・・」

「姫ちゃんにはオヤジとかりんとかいたんだろ? でも、ココにはそういう友達がいねぇ」

りんはソレを聞き

「フフッ」


っと笑った

「そうみたいね・・・ 姫花にシスコンの兄貴はいたけど、シスコンの弟まではいなかったし? まぁ、一途に思う幼なじみはいたのは一緒だけどねぇ・・」

とケーゴを見てさらに笑顔を見せた

「・・・・・」

「ま・・ 友達なんて数いればいいもんじゃないし? “愛情”とか“友情”とか“情”がつくものって見返りを求めてちゃダメでしょ? 自分を支えて欲しいって見返り求めて友達作っても、それじゃタダの知り合い」

「・・・・・」

「ま、あの頃の姫花には大人な彼氏もいたしね~」

りんは一気に空気を変え、笑いながらその場を後にした

ケーゴは大人たちの輪に入る気にはなれず、その場を後にしたのだった