「じゃあどこだよ?」

「青学? 慶応? 早稲田? んーあとどこあったっけ?」

「・・・・・・」

「なんか言いなさいよ?」

「・・・・・・」

「全く・・ 冗談よ?」

「・・・・・・」

全く本音を言わないココにケーゴがずっと黙っていると

「そんなに怒らなくてもいいでしょ?」

とココがジーッとケーゴから視線を外さない

「誰にも言わない?」

ココの言葉に驚くケーゴ

「まだ、ジョーにもレン兄にも言ってないんだけど・・・」

ココはそこで言葉を切って、再びケーゴをじっと見た

「・・わかったよ! 誰にも言いません!」

ケーゴはそう言って、右手を顔の横に上げ誓った

「留学しようと思っているの・・・」

「は?」

「アメリカの大学に・・・」

「・・どこだよ? あんだろ? 希望」

ケーゴのその言葉に頷くココ

「ハーバードかエール」



ココのその言葉に再び騙されたと悟ったケーゴはしばらく無言でいたが、おもむろにテーブルに置いてあったコーラを一気に飲み、炭酸にむせ、顔を真っ赤にさせるのであった