廉は眉を寄せながら、ココの姿を視界に捉えた

圭吾と話しながら笑っている

丈成の話では学校でココは常に一人らしい

素性がバレた頃はそれなりに近寄ってくる人もいたが、ココが無視し続けたこともあり今では誰も話しかけないようだ

まぁ、バレる前にはココの存在さえ認めていなかったクラスメイトになんの期待もしていないのだが、それでも、友達という存在は人生において不可欠だと廉は考えていた

でも、今更学校で心を開ける友達を作るのは難しい・・そんな気がしていた

廉がモンモンと考えこんでいるその先で

「つーか、ココって進学? 大学行くの?」

「なんで?」

「なんとなく?」

「なんで疑問系? 大学行くわよ? 就職っていったって不況で求人ないし・・・」

「へぇ・・ 考えてんだ? つーか、就職って・・お前オフィスレディとかになるつもり?」

「普通にOLって言って・・・っていうか、無理だって言いたいの?」

「いや・・ そんなんじゃねぇけど・・ つーか、どこの大学狙ってんだよ?」

「東大? 京大? 」

「は? マジで?」

「嘘に決まってんじゃん! そんなに成績よくないわよ・・」

自分の冗談が通じず、まるっと信じてしまったケーゴにため息をつくココ