それも、第5弾まであったようで、最後姫花のお腹はとてつもなくでかく・・・

「そうそう・・ 姫花って妊婦でもこの色気だぜ~ たまんねぇよなぁ・・ お前の母ちゃんすげえなぁ・・」

という潤也の言葉に

ただでさえ、肌みせすぎでないかい?という写真なのに、その上、その腹の中にいるのが自分だという事実に再び頭が真っ白になり、ソファに身を沈めるのだった


家族経歴の中に、双子の姉がいる

たったコレだけの自分の紹介

レン兄とジョーは自分の意思でモデルを始め、レン兄は自分の意思で裏方に移った

自分は、自分の意思でその道を避けてきたし、自分の情報が知らないところで洩れるのは勘弁だけど、同じ家族なのに、釈然としないココだった

ジョーのインタビュー記事と写真のページを熱心に読んでいる父親を背に、ココはソファから立ち上がった

「ココ? どうした?」

潤也は雑誌から目を離さないままココに声を掛けた

「別に・・ 宿題あったし・・ 部屋に戻る・・」

「えらいなぁ・・・ 本当に俺の子か!?」

「・・・・・・」

潤也の言葉が胸に刺さる

「・・まぁ、でも、 お前は姫花にそっくりだな」

潤也の言葉にココは思わず振り返った