「え? あの・・それはいいんですけど・・ って良くはないんですけど、それよりなんで被写体?モデルじゃないんですね・・」

「ココちゃんがこの間まで、自分の素顔を隠して家から遠い公立に通っているのも聞いてる だから、ココちゃんが顔をだしたくないんじゃないかって思って・・ 」

「わかりました 私はあくまで、北斗さんの撮る世界の被写体ってことですね?」

ココの言葉に頷く北斗

北斗から視線をそらさず、じっと考えるココ

しばらく沈黙が続いたが、そこに

ガチャ

空気を読めない男が乱入してきた

「北斗・・ てめぇ・・いい加減長げぇんだよ!!」

不機嫌なレン兄だった

「その様子じゃ、話し終わったんだろ? もう向こう行くぞ?」

レンはココの腕を引っ張り、強引に連れ出した

そしてさっきの部屋に戻るふたりの後を北斗も着いてくる

謙信さんと汐音さんは相当飲んだのか、ソファで寝ているし、静音さんとGenさんはキッチンで洗い物をしていた

部屋に入るとレン兄と北斗さんがテラスに行ってしまったので、ココは行く当てもなく、部屋を見渡すとレオさんと目が合い、手招きしているので、そのままレオさんの隣に大人しく座ることにした

「話ししてきたの?」

ココの顔を覗き込んでくるレオ

「え? はい・・」

「北斗の写真見た?」

「はい・・」

「すげぇよな・・ アレが北斗が見てる世界だぞ? ココちゃんはその世界に入れるんだ・・ 」

レオさんの言葉に思わず顔を上げるココ