ココは北斗に連れられるままにドアをぐぐった

白壁の吹き抜けの広いフローリングの部屋中に飾ってある写真に思わず声が漏れる

「うわ~ すっごいです・・・ 」

ココは無意識に正面の写真に近づいていく

「なんていうか・・ 引き込まれる感じです・・ 本当・・ 綺麗」

「この部屋に入ると、本当・・無になれるんだ 天気のいい日は、こうやって寝転んでさ・・ あの天窓から星が見えてさ・・・」

と北斗は部屋の真ん中に寝そべってみせる

「天井が開閉式になってるんですか?」

ココも北斗の隣に腰を下ろした

「そうだよ 流石に真夏の日中に窓にしていたらハウス状態だからね・・ そこのスイッチで光を遮ることが出来るんだ あとは、あの階段で窓の外にも出れる」

北斗の指指す方向には、壁に沿って天井まで続く階段があった

「へぇ~ すごいですね・・・ 」

しばらく北斗の横に座っていたココだったが、おもむろに立ち上がると、壁に掛けてある写真を一枚、一枚熱心に見始めた

北斗はそんなココの様子をジッとみていたのだが

「ココちゃん この中でどの写真が一番インパクトある?」

と静寂な空間に終止符を打った

「え? インパクトですか? 」

北斗の写真にう~んと考え出したココ

「そんなに考えなきゃダメ?」

なかなか答えないココに苦笑いの北斗

「だって、北斗さんに質問、難しいですもん どれが好きとかなら頭で悩むことじゃないですけど、インパクトって・・・」

「あ~そっか・・ じゃあ、どれが好き?」

と質問を変えた北斗に

ココは笑顔で速攻答えた

「コレです!!」