「あっ、先生ですか! 妹がいつもお世話になっております。今回は、色々とありがとうございました 」

とレンは必殺スマイルを向ける

「あのっ・・ モデルのレンさんですよね!!」

先生の聞いたことのない高い声にココは驚いた

「あぁ・・ 昔の話です・・ それでは・・」

レンは笑顔を崩すことなく、会釈をし、保健室を後にした

ケーゴも黙って、二人の後を着いて保健室を出た

その瞬間、耳を劈くような歓声があがった

ケーゴとレンが来ているという情報があっと言う間に広がっていたのだ

しかし、その歓声も生徒がココを見た瞬間に止まってしまった

誰もが、誰だろう・・という目でココを見ていた

そう、こんなに美人な子は、この学校にはいないし、第一、レンとケーゴがここに現れた訳だなんて思いもよらない

そこに

「ほら! こっちだ!!」

という声と共に、人垣を掻き分け、女の子が数人連れてこられた

その後ろにゾロゾロと続く、ジョーに近づきたい女の子の集団・・・

「てめぇら! 謝れ!!」

ジョーが先ほどの女の子をを連れてきたのだった

ジョーは、着替えた後、校内を走り回り、教室にいた彼女達を見つけたのだ

着替えてしまったため、ジョーが行く先々で騒ぎになり、大変だったのだ

ココの足元に転んだ彼女達を上から見下ろすココ

「ジョー・・ こいつ等?」

ケーゴは膝をおり、彼女達の目線を合わせた