ケーゴが器用なのを知っているココも黙って座っている

しばらくして

「でーきた!」

ケーゴの手により、肩に着くかつかないか位に揃えられた髪形はココに似合っていた

「サンキュ・・・」

ココはイスから立ち上がった

「東野さんって・・ スタイルいいのねぇ・・」

今まで地味なイメージしかなかったので、先生は驚いている

ショートパンツから出る、白くて長い足に細いウエスト・・

メガネのない顔に結う事のない髪

「こんな良い女滅多にいないっすよ!」

ケーゴも満足げだ

「バンッ!!」

再び荒々しく開いたドア

三人が驚いて、ドアを見るとそこにはレンがたっていた

レンの一番驚いたのは先生だ

ケーゴとジョーがモデルだという事を知らない先生でも、世代的にレンの事は知っていたのだ

しかし、レンにはココしか見えていない

ココに近づくと、思いっきりぎゅっと抱きしめた

「キャ!!」

ココではなく、先生の声だ

「髪、切られたんだってな・・ 可愛そうに・・・ 他は? なんともなってないか?」

一旦ココを離したレンは上から下まで、ココを見渡す

「大丈夫だな・・ じゃあ行くか」

とレンがココの腕を掴んだところで

「あのっ!!!」

先生が声を掛け、レンはようやくその存在を認識した