「別に舐めてるわけじゃないよ・・ でも、もう決めたから」

「・・・・・」

「・・・・・」

お互いの腹のうちをさぐるかのように視線を合わせるふたり

先に折れたのは賢治だった

「はぁ・・ わかったよ・・ 好きにすればいい・・」

と賢治

「ふふっ ありがとおじさん!」

「はぁ!! おじさんって・・ まぁ、姫とタメだし、そうなんだろうけど・・ コレでも現役なんだけど・・」

どんどん小さくなる賢治の言葉に

「え? 何?何か言った? それより、コレ、ここの保証人ってとこにサイン頂戴!」

とココは賢治に学校の入学案内を持ってくる

「おまえ・・ いつの間に・・・」

ココが持ってきたのは伝統のある演劇学校のモノだった

「ほら、ココ! 試験はいつでも受けられるなんて本当有難いねぇ・・」

そう、完全実力主義の学校の為、年齢制限もなければ、学年のくくりもないのだ

「まぁ、どうせならテッペン目指さねぇとなぁ・・」

と賢治は思わず笑みがこぼれた

こうして、ココのLAでの生活が幕をきったのだった