「バンッ!!!」

その時、荒々しくドアが開かれ、駆け込んできたのはケーゴ

「ココ!!!」

ケーゴは一目散にココの下へ走っていく

「ケ~ゴ~」

ココの涙腺は再び緩み、涙がこぼれる

「髪、切られたのか・・ 辛かったな・・・」

そんなココの頭を撫でるケーゴ

「・・おい・・ それより、持ってきたのか?」

とジョー

「現場のスタイリストに頼んでつめてもらったから・・こっちがジョーでこっちがココのな」

ケーゴはそう言って、ふたりにそれぞれバックを渡した

「サンキュー ココも早く着替えろよ? 風邪ひくぞ・・」

ジョーはそう言って、端のベットへ行き、カーテンを閉めた

その様子を見たココも、ジョーの隣のベットへ行き、カーテンを閉めた

ココは、着替え終わると、カーテンを開けて出てきた

ショートパンツに、薄いグレーの細身のジャケットを羽織って、袖をまくりながら保健室を見渡した

「ジョーは?」

「ちょっとヤボ用・・ それよりここに座って・・」

ジョーは着替えると直に保健室を出て行ったのだ

ケーゴは、ココを椅子に座らせると、片方だけ残った髪を解いた

「これじゃあ、どうしょうもないから、少し切ろう・・ 仕上げはキャサリンにやってもらえばいいしね」

そう言うと、勝手にハサミを持ち出し、ココの髪を切り出した