授業を終え、ブライアンと肩を並べ食堂に入ったココはその騒がしさに眉をしかめ、ブライアンを見上げた

ブライアンも怪訝な表情をしている

食堂の一角に人だかりができ、大音量で音楽がながれているのだ

「なに？」

ココはブライアンの服を引っ張り、ブライアンの耳に手をあてながら言った

本当に大音量でこうでもしないと何を言っているのか伝わらないのだ

ココの問いに首をかしげたブライアンは近くにいた生徒に尋ねるが、何を言っているのかわからない

そこで、ノートを出し、

「あそこで何をしている？」

と書いた

それを読んだ生徒は

「ダンス対決」

とだけ書き、耳を塞ぎながら食堂を出て行った

こんなにうるさいとランチをとるのも難しいので、ブライアンはココの腕をチョンとひっぱり、首をかしげ、ここを出ようと訴えた

ココは、ジョーとケーゴとここで落ち合う約束をしていたので、騒がしい食堂を必死に見渡している

その時、一段と大きな歓声と聞き覚えのある声が集団の方から聞こえてきた

「・・・・・」

ココは静かに集団の方へ歩いていく

そんなココにブライアンは声をかけるも

「すぐに戻って、この騒ぎを収めるからランチを買っておいて」

といい大音量の源の音源をオフにしたのだった