そんなブライアンの様子をうっとりと眺めている周りの女の子達を知ってか、知らずかココは、涙目でブライアンに視線を合わせお礼を言った

そんなココの様子に一瞬固まったブライアンは、その戸惑った自分を隠すかのようにココに水の入ったグラスを渡した

ブライアンからそのグラスを受け取り、一口水を飲みようやく落ち着いたココは

「ありがとう・・」

とブランアンに笑顔を見せた

ココのその笑顔にブライアンだけではなく、その様子を見ていた他のテーブルの男の子達も思わずココから顔をそむけたのだった

「食欲がないの? 紅茶だけ?」

ココの前に何も食べ物が置かれていない事に気付いたブライアン

「え? あぁ・・ そういうわけじゃないんだけど・・」

ココのその言葉を聞き、ブライアンは給仕にサッと手をあげた

するとすぐに、ココの前に置かれたお皿

その上に乗っているのは、懐かしい日本の味ばかり・・・

「おいしそう・・・」

思わず出た日本語に

「君の為のメニューだよ? ココ・・」

と日本語で返すブライアン

その流暢な日本語に驚いて、言われた言葉を理解するのが遅くなったココは少し遅れて

「は?」

とマヌケな返答しか出来なかった