「ごめんね・・ ココかわいいからてっきり経験あるんだと思ってさ・・ 初めてだったんだね・・ 終わってから気付いてさ・・ 体、きついだろ? ゆっくり朝食とって、まだみんな寝てるし、体休めていろよ?」

ブライアンは笑顔で、ココの横に座り、ココの頭を撫でてくる

ココの思考回路は停止したまま

ブライアンはそんなココに朝食を食べさせている

そして

「じゃあ、コレ下げてくるからね・・」

とココの髪にキスを落とし、笑顔でブライアンは部屋を後にしたのだった

しばらくして、やっと我に返ったココは慌ててベットからでて、近くにあった自分の服に袖を通し、恐る恐るドアを開け、廊下に顔だけだした

キョロキョロと辺りを見回すと

ガチャ

どこかのドアが開いたので、慌ててドアを閉め、そのままドアにもたれかかるように座り込んでしまった

しばらく耳を澄ましていたココだが、防音なのか廊下の音は一切聞こえてこない

しばらくボーっとしていると自分のカバンが目に入ったので、慌てて取りにいく

カバンの中では着信を知らせるランプがチカチカしている

ケーゴとジョーからの沢山の着信と数件のメール

メールの中にはハンナからのものもあった

『おはよう!! 起きた? 下で朝食とってるから、用意できたらおいで!!』

どうやらハンナもまだこのお屋敷にいるらしい

他のメールとケーゴとジョーへの電話は後回しにするとして、ココは意を決して廊下へ足を踏み出したのだった