「シローの手当ては私がするのよ・・ 保健委員ってのもいるし、ボクシング部にはかわいいマネージャーもいるんだけど、あいつ、絶対触らせないのよ・・」

ジュジュのその言葉に

「へぇ~ シローはジュジュが大好きで、ジュジュもシローが大好きなんだ?」

さっきまでのココと一変して、意地悪くジュジュに視線を移すココ

その言葉に「ハッ」となったジュジュの顔は一気に耳まで真っ赤になっていく

「聖紫朗だから、シローっていうの? 私もそう呼んでいい?」

俯いたままのジュジュの頭にむかってココが言うと

「だっ、ダメ!!」

さっきまで赤かったジュジュなのに、思いっきり引きつった表情でココを見上げた

「ププッ!!」

そのジュジュの様子がおかしくて、思わず吹き出したココは

「嘘よ・・ 生徒会長様に対してそんな言い方できないし、たとえ呼んだとしても、私の声には反応しなさそうだし・・」

とココは処置してもらった部分をかばいつつ靴下をあげた

「ジュジュに聖紫朗・・・」

と言い頷くココは、ジュジュを見て

「私のことは好きに呼んでもらっていいから・・ これ、ありがとう」

といいジュジュに笑顔を見せ、丸椅子から立ち上がった

「え? どこに行くの?」

「生徒会長殿がジョーの友達なら、そろそろ時間なの」

とココがいい終わるやいなや、震えるココの胸ポケット

「ほらね!」

携帯を取り出し、ジュジュに見せたココ

そして、電話に出たココは

「それじゃあ、また明日ね」

ジュジュに笑顔を見せ、保健室を出て行ったのだった