〈企〉バレンタイン限定彼氏

「繭……

想像してみ?



俺が繭以外の子に告白されてたら…って」


ズキッ…。


「……そっそれは……

別に勝手に告白されてろみたいな……?」


本当は違う。

本当はこんなことを言いたいんじゃない…。




だって…




なんだかこんな気持ち初めて

胸が疼く……。


なんだか痛い…。


「繭さ、

もう少し素直になったほうがいいと思う」


夏樹はそう言って私に笑いかけてくれた。


「別に…

素直じゃなくてもいいもん」


そう言ってそっぽを向いた。

可愛げのない私。






これじゃぁ男もよってこないだろうな…。