『じゃあ、食べよっか』
手を合わせ箸をのばす。
優作さんが作っていたのは野菜炒め。
「………おいしい!」
思わず声が出ちゃう。
それくらい、おいしかった。
味付けは完璧で。
炒め具合も最高。
『そう?簡単なものしかできなくてごめんな』
優作さんは申し訳なさそうに言うが
私にすれば十分。
「あの…話、ってなんですか?」
お皿の上の料理が少なくなり、
私は気になっていたことを聞く。
そうすると優作さんの表情が真剣になり、
付けていたテレビは消された。
急に不安の波が押し寄せる。
どうしたんだろう。
何か、あったのかな?
とにかく不安で仕方がなかった。


