「朝のホームルームだって
授業中も上の空。
あたしがあんなこと言ったからでしょ…??」
京地…なんなんだ、お前
どうしてそんな目で俺を見る?
『大丈夫だって。
お前のせいなんかじゃないから…』
もしかしたら神様が俺に試練を与えたのかもしれない。
これから幸せを掴もうとする俺へ
試練を与えたのかもしれない。
『美優』
と、言う壁をいつかは越えなければいけない。
そんなこと、分かってた。
でも俺はずっと先送りにして逃げてきた。
だから神様がちゃんと向き合うように…って。
今度こそ俺、向き合わなくちゃ。
奈々のためにも
自分のためにも


