「……卒業…しちゃったんだね…」
あの熱いホームルームから1時間が経とうとしていた。
俺は奈々と秘密の場所にいた。
『……奈々、いなくなっちゃうんだな』
「うん、もうこの学校とお別れだよ」
淋しくなるな、と言いかけてやめた。
だって、淋しくなんてならないと思うから。
『なぁ…奈々』
「ん?」
奈々が顔だけ俺の方に向ける。
『俺もこれを期に卒業しようと思うんだ』
「……何から?」
不思議そうな顔で俺を見る奈々。
『奈々との、この関係を今日で…卒業しようと思う』
奈々の顔が一瞬にして青白くなる。
あれ?ちょっと言い回しが分かりにくかった?
俺は慌てて付け加える。
『奈々を俺の彼女、って紹介したくないんだ。
ただ、その代わり…俺の嫁って紹介したい。
奈々。
俺の、お嫁さんになってください』


