『まあ…もういいですよ。
だって…奈々も今年いっぱいじゃないですか』
「そう…でしたね」
この言葉の意味は簡単だ。
上に俺と奈々の関係がバレたのだ。
多分、チクったのは中川徹平。
「ホント…中川先生って見かけによらずやり手ですよね」
山崎先生の言葉に苦笑する。
どうやって知ったのか。
はたまたただ気づいただけなのかは知らないが、
中川先生が教頭に俺と奈々の関係をバラしたことは知っている。
なんでそのことを知ったか、っていうのは簡単な話だ。
本人に、言われたから。
『僕、上に報告しちゃいました。
先生と橋野先生の関係』
爽やかな笑顔なんて浮かべちゃって
俺の前でニコニコと。
殴り飛ばしてやろうかと思ったがそこは大人の余裕を見せつける。
『そうか。
勝手なことをどうもありがとう』
負けじと爽やかな笑みを浮かべる俺。
大人げないように見えるがそこはどうか勘弁してほしい。


