次の日。

涼と校門をくぐると目の前に見慣れた背中を発見。



『よっ!真!

1ヶ月ぶりだな~』 


涼はいつもの調子で京地に声をかける。



「あ、2人とも元気そうだね!

どーも、お久しぶりです!」


京地はそう言っていつものようにニヤッと笑っている。


あれ?

やっぱり相原と別れた、っていうのはデマか…?


そう思いながら涼のほうを向くと目が合って。

2人して首を傾げる。



『お前、夏休み中、1回も学校に来なかったけど何やってたんだ?』

俺がそう聞くと京地はいつもの不満げな顔をして答える。



「センセーが勉強しろ、って言うから

ちゃんと勉強してました~!


あたし、人がいっぱいいるところだと気が散って集中できないから

学校に来なかったんです!

少なくとも、暑いから外に出たくなかった、って理由で学校に来なかったワケじゃありません!」


最後はニヤッという生意気な笑い方をする京地。


そうか。

やっぱり暑いから来なかったんだな、お前は。


と、心の中で呟く。


ってことは。

じゃあやっぱり…相原とは別れてない、ってことか?