『ね、せんせ。
俺さ、前から聞きたかったんだけどさ』
相原と同じ部屋のヤツが好奇心に満ちあふれた目で俺を見る。
なんだかイヤな予感が。
『先生ってカノジョ、いるの?』
……やっぱり。
そうくると思ってたよ。
んで
『いねぇーよ』
そう答えたら次は…
『じゃあさ、好きな人は?!』
やっぱりそうくる?
全部、俺の想像通り。
『好きな人は……ってお前らに答える義理はねぇ!』
ちょっと大きめな声を出す。
そうすると部屋にいた6人からいっせいに冷たい視線が送られてくる。
なんだよ、その目は。
教師に対する目じゃないだろ。
なんて思いながらもこれも想像通り。
『ズルイなー、先生は。
そうやってさ、期待させるような前置きして結局そうなるんじゃん』
相原がふて腐れたように呟く。
けど俺はその言葉をスルー。
勝手にふて腐れてろ。
それからしばらくブーブー文句を言われたが
無論、全部無視してやった。


