『うわっ!藤堂先生!』
『うわっ、ってなんだよ。
驚くほどのことでもないだろ。
もうすぐ就寝時間だから。
さっさと部屋戻れ』
何か言いたげな2人。
なんだよ?
その目。
まあ、俺だって分からなくないんだぞ?
お前らのキモチ。
好きなヤツとずっと、一緒にいたいキモチは俺にだって分かる。
でも、これが俺の仕事だからさ。
『そんな目で見ても俺は許さねぇーぞ。
今、橋野先生が下の階見回ってるから京地、帰れよ』
さっきから無言で俺を睨み続ける京地。
相変わらずだな、まったく。
「………分からずやっ!」
突然、そう叫んだ京地は階段を駆け下りていく。
今の…なんだったんだ?
『あ~ぁ。
真、怒っちゃった。
責任、とってよ、せんせ』
『なんだよ、責任って』
『真の機嫌とって、って意味でーす』
『………ヤだ。』
相原とそんな会話を交わしながら1つ1つの部屋を覗いていく。


