『センセ、相談…いい?』
あのあとなんやかんや言いながら涼はそのまま京地の隣に座っていて。
そうすると相原が空いた涼の席に座る。
『おう。どうした?』
相原は声を潜める。
『本当は修学旅行でこういうこと話したくないんだけどさ』
と、前置き。
『俺の志望校…見た?』
『G高…だったっけ?』
うん、と頷く相原。
『もしさ、G高行ったら寮生活で真に自由に会えないだろうし、県外だから遠距離なワケじゃん?
ってことはさ…別れないといけないんだよね?』
コイツはなんて気の早いヤツなんだ。
『別に別れることはないだろ。
寮生活だろうと、遠距離だろうと今はメールだって電話だってあるんだぞ?
なんでそんな消極的な考えしかしないんだよ?
もっといいほうに考えろ、相原。
そんで、今は修学旅行のことだけを考えろ。
今からそんな先の話してたら、修学旅行、楽しめないぞ?』
『そっか!だよな!やっぱそうじゃん!』
元気になった相原は後ろに座っている涼のところへ行き、
『そこ、俺の特等席なんだよね、先生。
悪いけど…譲ってもらえますか?』
なんて言っている。
単純なんだから…相原は。


