俺がどんだけ落ち込もうと


奈々が俺を直視してくれなくなっても


時間は止まることなく進み続ける。



そして気づくと新年度が始まろうとしていた。



『優作、また真の担任?』


俺のクラス表を見た涼は笑う。



『うっせーよ。

またアイツに嫌味ばっかり言われるわ』


俺はそのまま3年の担任になった。

そしてクラスには京地がいて。


ついでに京地の彼氏の相原も俺のクラス。



『お前もさ、いろいろ大変だよな』


涼はそう言いながら俺の肩を叩く。


何が?なんて聞かなくても分かる。


だって俺の隣のクラスの担任は…奈々、なんだから。