『ゆーさくー
ちょっと入っていいかー?』
ある程度泣いて、だいぶ落ち着いてきたときドアの向こうから涼の声がした。
いつの間に帰ってきたんだろう。
俺は涙を拭い、ベットの上に座った。
『………入れよ』
鼻声になってる自分が恥ずかしい。
『悪いな、邪魔しちゃって』
そう言いながら涼は俺の隣に座った。
『あんま…メソメソすんなよ、優作』
涼はボソッと呟いた。
『やっぱり人間、笑ってないとやってけないだろ』
涼の手が肩にのる。
『きっとまたいい出逢いがある。
絶対、巡ってくるから。
だから…元気出せ。
また明日も仕事、あるんだからさ』
そう言って俺の肩を叩くと涼は部屋を出て行った。


