職場内恋愛






俺は、声を上げて泣いた。



幼い子どものように、声をあげて泣いた。

泣き叫び、声が枯れる。



奈々の言葉が頭の中に何度も響く。



「私と付き合わないほうがいい」


なんで…

なんでそんなこと、お前が決めるんだよ。


俺は…お前と一緒にいたいんだ。




「今まで、本当にありがとう」


そんなこと…そんなこと言ったら、本当の終わりになっちゃうだろ。

俺たちには…終わりなんてないんじゃねぇーのかよ…



「もうきっと2度とこういう関係にはなれないと思う」


なんで…決めつけてんだよ。

まだ可能性…あるだろ。


それとも、俺に愛想尽きたか?


なぁ、奈々。


違うだろ?

そうじゃないんだろ?


違うよ、って。

そうじゃないよ、って言えよ。



なぁ…頼むよ…っ!

奈々ぁ…!!