首筋に唇を這わせる。
奈々がまた色っぽい声を出した。
『……いい?』
俺は何を確認しているんだろう。
でもなぜか、聞いていた。
「……………うん」
ほんのりと顔を赤く染めた奈々は言った。
奈々のブラウスのボタンを外していく。
そのとき、俺は気がついた。
『………奈々?』
奈々の体が小刻みに震えている。
そして目を固く瞑っている奈々。
もしかして…怖いのか?
「なんでも…ないの。
続けて…お願い…続けて」
そういう奈々はまだ目を閉じたままで。
『奈々…?
目、開けて。俺を見て』
忘れていた。
俺は、すっかり忘れていたんだ。
奈々の心の奥に付けられたキズのことを。


