『奈々。運ぶの手伝って』
と、呼ぶと待ってましたと言わんばかりに奈々が飛んでくる。
そして俺の料理を見て
「おいしそー!!」
と、叫んだ。
思わずほころぶ俺の顔。
素直なヤツだな、ホントに。
奈々は静かにお皿を持ち、テーブルに運んでいる。
『じゃ、食べるか』
奈々は手を合わせ
「いただきます」
と、丁寧に言いスプーンを持った。
そして一口。
「……………………」
なぜか無言の奈々。
どうしたんだ?
まずかった…?
味付けし過ぎた、とか?
一気に不安になる俺。
オムライス、結構得意なんだけどな。
涼にも家族にも好評だったのに。
「………あの」
奈々が口を開く。
「おいしいです。
ってか、おいし過ぎます」


