『奈々!』
その日の帰り。
先に学校出た奈々を途中で拾う。
「お疲れ様です」
『敬語、禁止つったろ?』
あれから少し敬語は減ったがでもたまに敬語を使われる。
なんか敬語って距離置かれてるみたいでイヤなんだよ、俺。
「すいませ…あ、ごめん」
すいませんと言おうとして慌てて言い換える奈々。
可愛いヤツだ。
信号が変わり、アクセルを踏む。
『今日、何食べたい?
奈々の好きなもん、作ろうと思うんだけど』
そう言うと奈々は唸り、考え出す。
そんな好きなものがいっぱいあるのか?
「オムライス!
とか…でもいい?」
パッと顔を上げた奈々は叫ぶ。
でもすぐに恥ずかしそうに俯き、俺に聞く。
『オッケー
フワフワのうまいヤツ作ってやるよ』
そう言うと奈々は顔を上げ、笑った。


