「え?!マジで?!
チャンス到来じゃん!先生!」
涼は当たり前のように京地に話して。
京地は目をキラキラに輝かせ、言った。
『バカ。何がチャンス到来だ』
俺は京地と涼より1歩前を歩く。
とても隣を歩く元気はない。
「いや~あたしもそろそろだと思っててさ~」
『な?俺もそう思ってたんだよ!
優作、このごろイライラしてるし欲求不満なんじゃないか、って。』
欲求不満って…!
何言ってんだ、こっちのバカは。
「そうそう!イライラしてるよね、先生!」
んでなんでお前は同意してんだよ。
「とにかく!頑張ってね、センセ!」
ニヤッと笑った京地は階段を昇って行く。
そして俺と涼はそのまま廊下を進んでいく。
『優作、ちゃんと決めることは決めろよ。
じゃないといつまでも先延ばし、ってワケにはいかないんだから』
涼は俺の肩を二回ほどポンポンと叩くと職員室へ入って行った。


