『優作、今日帰って来ないから』
ある日の朝。
涼はそう言って朝飯を食べ始めた。
『なんで?』
『お前に気を遣って友達の家に泊まってくる』
『は?なんだよ、それ』
そういうと涼は顔を上げ俺を見るとニヤッと笑う。
『俺がいちゃやりたいこともできないだろ?』
『やりたいこと…?』
何言ってんだ?コイツ。
『奈々ちゃんと、だよ』
俺は飲んでいた牛乳を吐き出しそうになり、むせる。
『おま…っ!何朝から言ってんだよ!』
そう言うと涼は爆笑。
『優作、動揺し過ぎだろ。
いや、そろそろじゃないかな~と思って』
俺は間髪入れず
『余計なお世話だ!』
と、言った。


