「あ!ねーねー!聞いてよ、賢!!」
次の日の朝。
目覚めは最高。
ただ、朝からニヤけるのはあり得ないと思い、一応通常の顔を保とうとがんばっている。
と、そこへ俺の近くにやってきた京地。
隣には相原。
いいな、お前らは。
だってみんなの前で堂々と2人になれるんだから。
そんなことを思いながら話に耳を傾ける。
「昨日の夜ね、もちろん夜更かししたんだけど…」
京地、何を考えてる?
俺がいること分かってて、大声でその話…してるよな?
「で、たまたまカーテン開けたら…見ちゃったの」
チラッと俺を見る京地。
まずい…まさか、まさかコイツ…
イヤな予感がする。
耳に全神経を集中させた。
「男女が…抱き合ってるの…見ちゃったの。」


