「お疲れ様で~す」
『お疲れ様です!!』
ロビーへ行くと当たり前のように山崎先生と楠木先生がいて。
早歩きで2人のところへ向かう俺と奈々。
「時間かかりましたね~…
なんかありました?」
山崎先生の言葉に首を横に振る。
言おうかとも思ったが、なんとなく言いづらくて。
「それじゃあ…あと1時間後、ここで会議を行いますんでよろしくお願いします」
そう言った山崎先生は奈々と部屋に帰って行く。
『楠木先生、先帰ってもらっていいですよ』
『あ、じゃあ先に部屋行きますね』
楠木先生は軽く頭を下げ、エレベーターに乗り込んでいった。
そんな姿を見送り、俺は外に出た。
『ふぅ~…』
やっぱ落ち着くわ、タバコ。
外にあったベンチに腰を落ち着かせ、タバコの煙で遊ぶ。
あぁ…輪っかできねぇ…
なんて思っていると…
「………藤堂先生?」


