『実は…婚約者がいまして…』
初めて聞く楠木先生の恋愛話。
『婚約者ですか…』
まあいる気がしてはいたけど。
『でも、親が猛反対してて…で、今ケンカ中なんです』
『え?ケンカ…??』
そこは普通
『駆け落ちでも!』
みたいなことになるだろ。
なんでケンカなんだよ…??
『僕が…頼りないから、ですかね?
向こうのお父さんが反対してるんですけど…
僕、自信なくて娘さんを下さい。なんて言えなくて。
そしたら彼女、結婚したくないんでしょ?みたいな感じになっちゃいまして…』
楠木先生は溜め息をつく。
『そうなんですか…』
なんか楠木先生らしい話だな。
でも楠木先生はこのままでいいんだろうか…


