そのあと、殴り合いを始めた俺たち。


3対1ってさ、俺が不利過ぎじゃね?

でも、結果は


『大丈夫だった??』


俺の勝ち。


アイツら…予想外に弱かった。

準備運動にもならなかったよ。



「……ヒクッ…すみま…ヒクッ…せん…ヒクッ…」


泣きながらも俺に謝る女の子。


俺はその子は抱き上げると徒歩数分の自宅に向かった。




『涼!お前のスウェット貸して!』


家に入ると同時に俺はそう叫ぶ。

俺に抱えられている女の子はいつの間にか寝ていて。


相当泣いたあとだったんだ、

と、思った。