もう2度と来ない貴方へのバレンタイン


貴方も私服だった。

たぶんお互い私服で会うのはこれが初めてではないのかな?

貴方は私に会うと

「久しぶり迷子になった?」

「少しだけね・・・(苦笑)」

「おぃおぃ、本当に大丈夫?」

「ん~不安だけどね」

「家は出るの?」

「しばらくは出ないよ」

と廊下の窓から見える桜を見ながら会話していると
貴方の部活の生徒が通って
その生徒に用事があるのか私に

「ちょっとごめんね。すぐに戻る」

と言ってからその子とどこかに行った。