シャ―……‥
俺は雪の上を以外にスイスイ滑っていた。
まだガキだったとき、親父とよくスキーに来ていたから。
…あの頃は仲がよかったのにな。
「キャー!!」
「うおっ!?」
俺がなんかたそがれていると、後ろで叫び声が聞こえた。
急いで、後ろを振り向くと 尻餅をついている春紀、
捺月、高木がいた。
「大丈夫かよ…、ん?」
なんか、ちょっと遠くでも倒れてる人が。
あれは‥…
「山村…?」
そう、尻餅をついていたのは山村だった。
「山村…、滑れなかったのか!!」
根本が嬉しそうに、山村に言った。
こいつ、最悪だな。
「いやっ、ちょっと暑いから地面に座ってただけだよ。だって、俺小1の時滑れたよね?」
「しらねーよ。」
「へー、山村も滑れないんだ。私達と一緒じゃん!」
春紀がニヤニヤした顔で
近づいてきた。
