▲▽▲根本▽▲▽
遅い。
山村からの電話が遅い。
まるで、浮気性な彼氏を待つ彼女の気分だ。
こうなったら、俺からかけようかな。
でも、そうしたら俺山村のこと大好きっぽいじゃん。
どーする俺ェ!!
……‥プル
「はい!もしもし、山村?」
≪お前出るの、早くね。なんか気持ち悪いんだけど≫
「すぐ、人のこと気持ち悪いとか言わない!!お母さんはそんな子にそだてた覚えはありません!!」
≪いやっ、お前に育てられた覚えないし。お前に育てやれたら俺今頃めっちゃグレてるよ。≫
「もぉー、あんたは本当に人のアゲ足ばっかりとってェェェ!!」
≪……‥切っていい?≫
「…ごめん。山田どうだって?」
≪無理だって。≫
へぇ、無理かぁ…。
って、
「えぇぇぇぇ!!」
≪…うるせーよ。≫
「山村この頃冷たいよね。山田みたいになってきたよね。」
≪お前さ、明日のこと覚えてる?≫
「明日って、なに。」
