俺はさっそく、電話をかけることにした。
≪…‥はいッ。≫
店長は、1コールもしないうちに出た。
「あのー、店長。山田ですけど。」
「おー、山田君か。どうした?」
「今日のバイトのことなんですけど…‥」
≪ああー、今日のバイトも頑張ってくれたまえ。≫
人の話を聞けよ。
だからお前はハゲるんだ。
俺は心でそう思いながら、早く電話を切りたいと思っていた。
「すいません、店長。今日具合が悪いんで、バイト休ませてもらっていいですか。」
≪おおー、大丈夫かい。早く治してくれよ。この頃は君目当ての客もいるんだから。俺も若い頃は……≫
「じゃあ失礼します。」
店長の自慢話がでそうだったから、俺は電話を切った。
…することもないし、寝るか。
俺は再び眠りにつくことにした。
