「…………」
心の中でナレーション的なものをかけていたら、変な視線を感じた。
「…何?兄貴」
「いや………借りてたCD返そうと思って……だけど取り込み中ならいいや」
兄貴は、何となく、いや、思いっきりドン引きしたような目で俺を見ながらちょっと後退りをする。
そして、
「奏多が、奏多がぬいぐるみ遊び……ベアちゃんとメリーちゃんと一緒…」
とか、ブツブツ言いながら引きつった顔で俺の部屋から出ていった。
「兄貴!!誤解だ!!」
俺はフラフラ危ない兄貴の背中を慌てて追いかける。
「メリーには『ちゃん』はいらねぇよ!!」
