第一話



私、凛月凛は、高校一年生のどこにでもいる女の子だと思う。

普通の成績で、ファッションにも興味があって、友達もいて。

付き合った人だっていた。

本気の恋だったけど、振られてしまった。



「おっはよー・・・凛!」

「お、おはよ・・・。」



ハイテンションの私の親友、李亜(りあ)に対して苦笑いをする。

それも、一週間前のことがあったから。

あのことがなければ、こんな気持ちにはならずにすんだのに・・・。