「こりゃ、ひどいね」


奈緒子さんは、あたしの服を脱がせながら言った。


「こんなに殴られて・・・。かわいそうに・・・」


奈緒子さんは殴られたところに、ぬり薬を塗ってくれた。



それが終わると、奈緒子さんは台所に行き、残り物のシチューを温めてくれた。


あたしはとてもおなかがすいていることに気付いた。


シチューはとてもおいしくて、すぐにたいらげてしまった。



「美輝、年はいくつなの?」


奈緒子さんがたずねた。


「15歳です」


あたしは答えた。