【完】★LIGHT OF LOVE★15歳・・・援助交際と運命の恋

けれどもそのときあたしは、考えてみたこともなかった。


児童虐待や育児放棄などを受けている子供を保護するための施設があることを。


そしてあたしが母から受けていたこと・・・、


それこそがまぎれもなく児童虐待だったということを。


虐待は暴力だけではない。


子供に食事を食べさせない、


世話をしない、


無視をする・・・。


暴力ではない虐待も、この世界のいたるところで存在するのだ。





途方にくれていたとき、ふいにバイクが止まる音がした。


「おい、美輝、久し振りだな」


バイクに乗っていた誰かが、あたしに話しかけてきた。