「ふーん。なんかそれって、おたがい初めてするんじゃないみたいだね。

前にコウさんとしたことないの?」


「・・・ま、まさか!!あるわけないでしょ!!」




あたしは過去にキスしたのは、コウさんの他にヒカルだけだ。


援助交際したときでさえ、あたしは絶対に誰にも、唇にはキスをさせなかった。


あたしの唇だけは、ヒカルだけのもの・・・。


自分でも気がつかないうちに、そんなふうに考えていたのかもしれない・・・。


でもそれは、一瞬にして崩れ落ちた。


だって、あたしはコウさんとキスしてしまったんだから・・・。


そしてあたしはヒカルではないコウさんに恋してしまった・・・。