季節は秋から冬へと移り変わっていった。


クリスマスは過ぎ、新しい年が開け、お正月休みのあとは、またいつもの日常に戻る。



バイト帰りの寒い夜、事件は起きた。


いつもよりも帰りが遅くなってしまい、あたしは早足で家路を急いでいた。


公園を通り過ぎて、人通りのない路地に入ってから、背後が気になっている。


誰かがつけているような気がする・・・。


そういえば、この頃たまに夜一人で歩いているときに、つけられているような気配を感じることがあった。