「はい・・・」


あたしはうなずいた。



このときは、奈緒子さんは看護師だから、こういうことを言い聞かせたのだと思っていた。


奈緒子さんの瞳の奥に映る心の闇に、あたしは気付いていなかった。






あたしの毎日は、ヒカルとともに幸福感に包まれながら過ぎていった。


ヒカルは真っ暗だったあたしの人生に光をくれた。


眩しく輝く明るい光を。


しかしヒカルがくれたその光に、やがて暗い影が差すことになる・・・。